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出産 / / 育児

2017年1月24日
産前・産後に読みたいKindle出産・育児マンガ10


昨年11月に娘を出産しました。妊娠による肉体的・社会的変化を面白がると同時に、そこそこの年での妊娠でしたので、無事出産できるのか…と妊娠期間中はかなり不安な日々を過ごしていました。おかげさまで娘はプリッと産まれてくれたのですが、出産前の不安を紛らわせてくれたのが、数々の妊娠・出産・育児マンガです。出産のための入院期間中はiPadを持ち込んで、いつでも好きな漫画にアクセスできる夢のような日々。漫画(とドラマ)漬けの毎日でした。これから出産を迎える方の参考に、私が読んだ漫画リストです。

☆は3点満点。☆3つは超おすすめです。

産前編

助産師さん呼びましょうか? ☆☆☆

妊娠中に何回も読んだ漫画。漫画家、尚桜子(ナオコ)さんの妊娠、出産までを追った物語です。丁寧に妊娠の過程が描かれていて、とても参考になり、繰り返し読みました。
特筆すべきは、作者が母乳育児の総本山と言われている広尾の日本赤十字社医療センターで出産をしたということでしょう。こちらの病院は、かなり厳しい母乳育児で有名で、当初は私もここで産もうかと思っていたのですが、この漫画を読み、描写されているスパルタぶりに恐れをなし、普通の病院で出産することにしました(そして、その選択でよかったです…)。
同時に日赤の良さも描かれてます。(作者さんは、この病院でたくさんママ友ができるのだけれども、出産に対する思い入れが強い方がこの病院を選んでいるからこそあり得た状況なのではないかな、と)。
日赤で出産を検討している方は是非一読されるとよいのでは。

透明なゆりかご ☆☆

見習い看護婦の×華(ばっか)さんがみた、産婦人科の現場のお話。中絶や流産の話も頻出するので、無事に産まれる命ばかりじゃないなと思わされる内容です。前述の「助産師さん呼びましょうか?」が都市部の妊娠・出産物語(ある程度収入があり、医療的にも恵まれた環境がある人たち対象)とすれば、こちらの漫画はごくごく普通の郊外の妊娠・出産物語であるように思います。

コウノドリ ☆☆☆

産科医サクラの物語。ドラマ化もされましたね。絵に少し特徴があるので、好き嫌いが分かれるかも。登場人物が魅力的で、妊娠・出産の過程についてもよくわかるだけでなく、日本の周産期医療とは…みたいなお話も出てきて、読み応えがありついつい全巻ポチっとしたくなってしまいます。ただし、医療モノなので、妊婦さんや胎児が亡くなるようなストーリーもあります。産前に読むのは心臓に悪いかも。泣けるお話多数です。

嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本 ☆☆

前述したコウノドリの実在のモデル?の産科医の先生の著書。結構妊婦とその夫に対して厳しめなことが書いてありますが、妊娠による合併症などについて丁寧に書かれていて、男性にはぜひ読んでもらいたい本だなと思いました。あ、パートナーに読んでもらいたい場合は、Kindleではなく紙の本を買ったほうがいいですね…。

子宮の中の人たち ☆☆☆

妊娠~出産までの流れを、「子宮の中の人」たち目線で書いている作品。とはいえ、勉強くさい漫画というわけでもなく、どちらかというと作者のEMIさん自身が妊娠で変化し、パートナーの方との関係性も徐々に変わっていく部分の書かれ方がすごく素敵で、途中ホロリとしてしまうところもあります。妊娠出産によって、パートナーとの関係性もこう変わっていくんだなぁ、ラブラブでよき夫婦だなぁ…と思わされるほのぼの本です。女性の体や心の変化について詳しく、男性の方にも読んでもらいたい内容。

おひとりさま出産 ☆☆

40歳手前で、なんとしても子供がほしくて、シングルマザーとして出産・育児をすることを決意した作者さんの物語。面白くは書かれているのだけれども、自分で選んだ道とはいえ、作者さんの極貧生活ぶりが壮絶過ぎます。あと、相手の男(子供の父親)が絶望的なまでにだめんずすぎて、見ていて怒りしかわいてこない感じでもあります。本当に実話なんだろうか。お子さんのおむつ代の一部にでもなれば…という気持ちで、ついつい買い続けてしまいます…。

がけっぷち出産ブンブンマーチ ☆

高齢出産&不育症疑惑の筆者の妊娠・出産物語。結局筆者さんが心配しすぎなのでは…と思う内容なのですが、ハッピーエンドではありました。

産後・育児編

ママはテンパリスト ☆☆☆

東村アキコさんの育児マンガ。息子「ごっちゃん」(悟空君という名前だそうな…)とゆかいな仲間たちのことが描かれた超ギャグ漫画です。あまり難しいことを考えたくないときにおすすめ。

まんが親 ☆☆☆

吉田戦車さんの育児漫画。奥さんは「おるちゅばんエビちゅ」の伊藤理佐さん。吉田戦車ワールドと現実が混然一体となって、ぼんやり眺めているだけで息抜きになりますな。

ママだって、人間 ☆☆☆

田房 永子さんの育児マンガ。いわゆる毒親に育てられ、こじれちゃった筆者が、出産・育児を通じて何かを乗り越えたり乗り越えなかったり、という本。本当に不思議なんだけど、女性は子供を産んだ瞬間に「母親」という分類にカテゴライズされて、母性が湯水のように湧いて出て、品行方正で、つらい育児を頑張っている…という、そんな輪の中にいつの間にか入れられて、同調を求められたり、型にはめられてしまうことが多かったりするのですよ。そういうものに対する素朴な疑問だとか、反論だとかが、とっても素直に書かれていて、「だよね、だよね、わかる!」てな感じで、読んでいて気持ちいいです。

私たちは繁殖している ☆

内田春菊さんのご長寿育児漫画。奔放な内田さんの生き方と、4人の子供と、そのときどきのパートナーとの家族模様。型にとらわれない育児で、ぶっとびすぎているので、参考になるようなならないような…。Kindle Unlimitedに入っていて、産後何もできなーいというときに病院のベッドの上でだらだらと読んでおりました。だらだら読みたいときにはお勧めです。

Kindle Unlimitedのように、好きなだけ本が読めるサービスは、入院中の暇つぶしに最適でした。漫画ではありませんが、「根拠のない育児神話には惑わされたくない」と考える方に超絶おすすめな以下の本が読めますので、それだけでももとがとれてしまいます。このシリーズは全部おすすめです。

産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK ☆☆☆

小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK ☆☆☆

産婦人科医ママと小児科医ママの らくちん授乳BOOK ☆☆☆

児童精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK ☆☆

今後もよい出産・育児マンガがあれば、ご紹介していきたいと思います。

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