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日々雑感

2014年2月24日
ポジティブにいこう! 東京マラソン2014


参加してきました。東京マラソン2014。
まとめのレポートです。

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私は本当に運動が苦手です。体育は常に成績が悪くて、走ると必ずビリから2番目。逆上がりも跳び箱もできない…という、スポーツに関しては超劣等生。
なんでそんな私がマラソンなんか走っているのか?しかも7年も!自分でもびっくりするような状態なのですが、2007年に東京マラソンの第1回目に当選してしまい、しかも誘ってくれた会社の先輩(月刊「飲食店経営」編集長の千葉さん)は落選、これは棄権するわけにはいかない!と一念発起したのが走り出したきっかけでした。それからなんとなく、年に1~2回、ハーフマラソンなどに参加し続けているという状況です。マラソンは、どんなに運動が苦手でも足を前に出していれば最終的にはゴールにたどり着くし、ぶつけて足をけがするとか、手を滑らせて何かから落ちるということが無いので、私のようなビビリの人にはぴったりのスポーツだったということが、長く続けられている理由なのかもしれません。

今回は、2007年目の第1回に出場してから7年ぶり2回目の参加になります。フルマラソンとしては3回目。1回目のときは20代。当時は完走するのが精いっぱいでした。それから7年がすぎ、年齢も体重も増えました。同じ練習量じゃ完走もままならん!と、ずぼらな人にはぴったりな以下の書籍を参考に、12月頃から週1回10km走を行うようにしてきました。
週1回のランニングでマラソンは完走​できる! (Ikeda sports library) 真鍋未央
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とはいえ、2月に入って右足を故障してしまったため、1か月ほとんど練習できなかったのです。足の痛みは増す一方で、前日は「もうこれはあかん」と酒に逃げるほど。
しかしやっぱり完走はしたい!と、付け焼刃で対策。

CW-X
ワコールのサポートタイプのスポーツタイツ。こういうものには頼らないぞ、とかたくなにこれまで使ってこなかったのですが、たくさんの人がはいているだけあって、品質は素晴らしいものがあります。実際に、膝にかかる負担が軽減された気がしています。
Easy Fit Tape
自分でテーピングができる3Mのサポート用テープ。ぶきっちょでもテープに書かれている指示通りにテープを貼れば、しっかり足を固定できます。付け焼刃的には非常に便利でした。
・鎮痛剤
「痛いときにはロキソニン」と友達から勧められまして…。ランのために第一類医薬品を飲むというのに抵抗があったので、イブプロフェンがこれでもかと入っている指定第2類の鎮痛剤を買ってきて、当日出走2時間前に飲みました。気分の問題かもしれませんが、痛みはひいた気がします。

そして迎えた当日。「もう絶対完走無理これ…」という暗い気持ちでスタート位置へ。申告した完走予想時間ごとに、スタートブロックが分けられています。私はKのスタートブロック。一番ビリケツのブロックです。A~Jのブロックは、路上からのスタートなのですが、Kのブロックは、スタート待機位置が道路でさえなくて、公園のような隔離されたところなのです。東京マラソンは制限時間7時間ということになっていますが、Kのブロックぐらいになると、スタートの号砲が鳴ってから、20~30分ぐらいは待たされるんですよね…とにかくいつものスピードで走っていたら間に合わないよね…と、はじめは10km、20kmの関門を越えることだけを目標にしようと思いました。そのあとは歩いてでもなんとかなるだろうと。

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気が付いたことを列記すると
・手荷物検査が厳しく、長蛇の列。足止めを喰らってスタート待機に間に合わなかった人も多かったのでは…。
・海外の人が多い。特に台湾の方。
・GoPro持ったランナーがちらほら。
・スタート時、男声合唱団の歌で見送られて、テンションが上がらない…。

スタートしてからは無我夢中に走るわけですが、出走前の気分の重さとはうらはらに、走り出すと足は痛いけどそれなりに楽しくなってくるわけです。ランナーズハイというやつなんでしょうか。さすがに何年か走っていると、少しずつ成長を実感できるポイントが折々にありまして、今年は「周囲を見渡す」余裕ができた自分に気が付きました。観客の方やランナーの皆さんの走りを見て、思いを巡らせながら走れるようになったんですね。今までは景色を見たりする余裕とか、全くありませんでしたから…。

走っている最中はiPhoneのアプリケーションの「RUNTASTIC」で自分のペースを確認しながら走りました。イヤホンで音楽を聴きながら走っていても、1kmごとに音楽に差し込むように、スピードを音声で通知してくれるのでとても便利。だいたい8.5km/時で走れればよいと思っていたので、それより早く走っているときは、調整するように気を付けていました(が、実際はそううまくはいかないわけですが…)。

で、意外と10km、15kmが楽しく走れまして。「これもしかしたら5時間台いけるんじゃないの?」と20km前後で気が付きました。足はそれなりに痛いのですが、体力は全く問題無し。苦しくないし、元気。これはうれしかったです。練習は嘘をつかないといいますが、本当なのね~と、しみじみ感じ入りました。

今回のレース運びで2つばかりうまくいったな、ということがあります。

・自分の気持ちをコントロールしつつ、ポジティブな心持で走れたこと
人間窮地に立たされると、黒い面が出ます。私はこれまでマラソンに参加すると、途中で自分の暗黒面が出てきてしまいまして、いろいろなものを呪いつつ、心の黒い部分を吐き出しつつ、葛藤しながら走ることが多かったのです。放っておくと、ネガティブな部分がドロドロと出てきちゃうわけです。
ところが、今回は「いや、東京マラソンに出られてるってこと自体、超運がいいことなんだし、葛藤しながら走るよりも、そのことを喜んだほうがよいんじゃないの?」とふと思ったのでした。それで周りを見渡してみたら「たくさんの観客の方がいて、倍率がそれなりに高い抽選に当選し、東京の普通だったら走れない目抜き通りを走らせてもらっている。休みが取れるぐらいに生活は落ち着いているし、フルマラソンに挑戦できるぐらい健康でもある。友達は応援に来てくれている。天気はいいし、風も心地いい。何より走っていること自体が気持ちいい!」…というハイパーポジティブな気持ちになれたのです。たかがランナーズハイということなかれ。これまでだいたい20km越えたら歩かずにはいられなかったのですが、その「気持ちよさ」にフォーカスすることで、40kmぐらいまで走りつづけられたのですよ。これは、驚きでした。心の持ちようで、いかようにでもなるんだな。

・エネルギー補充と休憩を適切なタイミングでとれたこと
ポケットにぶどう糖を忍ばせまして、5kmで1個必ず取るようにしました。また10kmごとに必ずザバスで栄養補給もするようにしました。ピットインリキッドというもので、なかなかおいしかったです。
で、水を飲むときは立ち止まって少し足を休ませる、とか、気が向いたら写真を撮る、だとか、「走りに集中しすぎないこと」「積極的に脇道にそれて楽しむこと」を心がけました。走っているうちに「痛みは走っているうちにひく」ということも思い出しました。辛い痛みが出ることもあるのですが、しばらく我慢して走っていると消えるんですよね。自分の痛みに鈍感になって走り続けること。これは大事なことです。

また今回もわざわざ沿道まで応援に来てくださった方たちがいて、これは本当にありがたかったです。○○さんが待っていてくれる××までは頑張ろう!という気持ちになれます。

そんなわけで写真なども撮りつつ、facebookにアップなどもしつつ、40kmまでは楽しく走ることができたのです。が、あと2kmというところで、なんと両足の付け根が動かなくなったのですね。コマネチするときに手を当てる部分が、ぴきーんとつったようになりました。足を前に進めるたびに激痛。これは悔しかったです。ゴールは走って駆け抜けたい。それができないのではないか。必死でストレッチをして足を引きずりながら、一歩一歩前へゆっくりと進みました。

しかし人間不思議なもので、最後の最後、あと195mと書かれた看板を見たら、足の痛みが少し薄らぎました。このタイミングにゴールじゃ!と、足の痛みが再発する前に駆け足でゴールしました。
タイムは5時間台と当初の目標を達成できました。うーん。感慨無量です。

地点名
Point
スプリット (ネットタイム)
Split (Net Time)
ラップ
Lap
通過時刻
Time
5km 00:53:21 (0:35:04) 0:35:04 10:03:21
10km 01:28:14 (1:09:57) 0:34:53 10:38:14
15km 02:04:02 (1:45:45) 0:35:48 11:14:02
20km 02:43:07 (2:24:50) 0:39:05 11:53:07
25km 03:23:53 (3:05:36) 0:40:46 12:33:53
30km 04:07:53 (3:49:36) 0:44:00 13:17:53
35km 04:52:55 (4:34:38) 0:45:02 14:02:55
40km 05:43:31 (5:25:14) 0:50:36 14:53:31
Finish 06:11:24 (5:53:07) 0:27:53 15:21:24

感想は一言。楽しかった!!

東京マラソン以外はフルマラソンは走らないぞ、と思っていたけど、次は5時間台前半目指してもう少し頑張ってみようかなと思った次第です。

応援してくださった皆様、ありがとうございました!!また大会運営にかかわった多くの皆さんにも感謝します。出走を喜んでくれたお仕事関係の皆様、家族にも、感謝の気持ちを伝えたいです。

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