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2015年3月16日
高松視察旅 食とこんぴらさん


視察旅行の間に高松をつらつらと歩きました。

朝からうどん。

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何の気なしに入ったお店のうどんがおいしい。大根おろしの甘味と、レモンのすっぱさ、ネギのピリッとした触感が、コシのある麺に良い感じで寄り添っていて、今まで食べていたうどんとは違う食べ物を食べているようでした。以前から薄々感じていたのですが、西日本の食生活には「甘み」が織り込まれているのだなと確信を持ちました。(東北地方の食べ物にはあまり味に甘みを入れない傾向があるように思います)

高松の街中は自転車が多いです。アーケードのある商店街の空き屋が駐輪所になっていたり。

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歩道が自転車用のスペースと歩行者用のスペースに分かれています。

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商店街で見かけたお遍路さんの衣装。四国を感じるゾ…。

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こんぴらさんも駆け足で参拝。700段以上の階段を登ります。のぼりより下りの方が辛く感じました…。

ところで、こんぴらさんには犬がたくさんいます。

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飼い主の代わりにこんぴらさんにお参りをした犬にあやかってのことだそうです。境内も、犬同伴可能の珍しい神社だそう。

実は、代参をしたのは“人”だけではなかったのです。「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもあったのです。

袋には、飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入っていました。

犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、目的地にたどり着いたのです。

金毘羅大権現へたどり着いた犬も、そんなのどかな風習により、立派に務めを果たしたのでしょう。この「こんぴら参り」の代参をした犬は、特に「こんぴら狗」と呼ばれたのです。

金比羅宮WEBサイトより

おみくじも犬。かわいい。

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またこんぴらさんは航海の安全の神様だそうで、絵馬の代わりに船の絵を掲げている企業さんが多くありました。船のみならず、エンジンだとか。

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夜はこのあたりのB級グルメ、骨付鳥とビールを味わいに兵庫町「寄鳥味鳥」へ。

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区内町御用達!この昭和のにおいわきたつ看板…。

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骨付鳥は880円。「おや」と「わか」から選べます。私は「わか」を注文。ビールにぴったりのお味。お店の雰囲気も座敷・カウンターどちらもあって、にぎわっています。ビール2杯と骨付鳥と、おつまみ2品で2,800円ぐらいでした。味はそこそこ。地元のB級グルメを活気のある中で味わいたい方にはお勧めのお店ではないかと思います。

しかしこうつぶさに見ていくと、日本は本当にいろいろな文化が折り重なっている国であることに改めて気づかされます。

地域によって全く違う食文化、生活の慣習がこの国を一筋縄ではいかない、興味の尽きない場所にしているのではないかと思います。

私はどうしても小売系の仕事が多いので、標準化を志向しがちなのです。標準化といえば全国のチェーンの店舗で同じ棚割りを実現するのだ…という話になるのですが、こういった地域の味、文化を大切にしながら、並行して生産性を高めるという難しいことに日本の小売業は取り組まねばならないのだな…と気が遠くなりました。(欧米ではここまで面倒ではないように思います)

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